ゲド戦記。

2006年7月19日 映画
ゲド戦記の試写会に行ってまいりました。

率直な感想はというと、
…うーん。
といった感じです。
全体的に、消化不良。
大人でもちょっと難しいかも。

長編であった原作を2時間にまとめるとなると、
やっぱりいろんな要素が省かれるわけで、
この物語に至るまでのバックグラウンドが、
セリフの端々でちらっと語られるのみ。
つまり、回想シーンなどの映像がないわけです。
結構重要な部分だと思われる、その出来事は、
登場人物の発言からこちらが推測するほか無い。
「この2人の間に何があったの!?」のまま、物語は進行。
そして終焉。

主人公のアレンについても、彼の人格形成の過程が分からないため、
彼の葛藤がどうにも理解できず、なかなか感情移入できない。
どうしてそこまで自分を追い詰めなければいけなかったんだ。
まぁ、そこに焦点を当てる時間が無かったんだろうね、きっと。
でも、最初から病んでるなんて…うぅ。
がしかし、アレンにも増してテルーが一番の謎だ、うん。

さらには、笑える息抜きのシーンとかわいい小動物と、
おいしそうな食べ物が出てこなかったのが残念。
特に食べ物は、ジブリには欠かせない!と勝手に思ってるんだけど。

「生きる事」というテーマが大きすぎて、
ちゃんと消化しきれなかったかな。
個人的には、壮大な物語よりも、
もっと身近であったかい話が見たいなぁ。

結構こき下ろしてしまいましたが、
悪いところばかりではございません。
今回は何と言っても絵が非常に綺麗!!
最近CGが多用されてて残念に思ってたのが、
原点に戻った感じで好感が持てました。
やっぱりジブリはこうでなくっちゃね。
登場人物の絵に関しては、
ハウスカレー食品の一連の作品に通ずるものがあった気が。
↑分かる人にしか分からない(笑)ナンとジョー先生とかね。

とにかく、自分の目で確かめるのが1番です。

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