前髪。

どうでもいい話。

私には、定期的に前髪を切りたくてたまらない夜がやっくる。
ちゃんと美容室で切ろうと思い、一旦はクールダウンするものの、
…切りたい…切りたい…切りたい！！キーーーッ！！
と、どーにもやっぱり辛抱ならなくなり、セルフカットに走る。
そして後悔…。
人間はどうして同じ過ちを繰り返すのでしょう。

最初はいいんです。
結構上手に切れるし。
ただね、深追いする性格上、
最終チェックと称し、気になるところにハサミを入れ続け、
止まらなくなった結果、
はっと我にかえると、予定より２センチくらい短いし、おでこ丸出し。
そして、信じられないくらい横一直線。
惨劇。
一夜明けて鏡を見て、再びの衝撃。
絶望。

で、そこから地道に伸ばしてリカバリーに努めるわけです。
数ヶ月、一直線のラインをひた隠しにし、
どうにか、この三歳児にしか許されない前髪がおしゃれカットに見えないものかと思案するのです。
そしてようやく人前に出られる前髪になった頃、
そう…またあの夜がやってくるのです。

地獄の日々から逃げ、遠い町でつかんだ小さな幸せ。
私…ようやく幸せになれるかも。
しかし、その矢先にまた忍び寄るあの男の黒い影！！
…という感じ。
泥沼の前髪スパイラル。
そして、なんだか今夜嵐の予感。
果たして、この衝動に打ち勝つことはできるのか。
明日の朝、私に前髪はあるのか。

以上、人からしたらどうでもいい話でした。